あさりのみそしるダイアリー

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今だから知っておきたい!「Cinavia」ってなんぞや?

私もそうですが、はやいとこBDレコーダーがほしいんですよね。ないしは、BDプレーヤーでもいいのですが、やっぱりパソコンで再生するよりも専用機で再生する方がラクチンです。少なくとも、私には。
で、最近のBDレコーダーやBDプレーヤーには、ある特別な技術が採用されています。

話は変わって、2012年10月1日から、みなさんもご存知かと思いますが、改正著作権法の一部が施行され、違法にアップロードされたコンテンツを違法だと知りながらダウンロードした場合に刑罰が科せられる「違法ダウンロード刑罰化」や、市販ないしレンタルしたDVDなどの暗号化技術を回避した「リッピング行為の違法化」(こちらは罰則なし)というのがはじまりました。

〇 今日からDVDリッピング禁止、違法DLに刑罰も~改正著作権法が一部施行 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121001_561966.html

違法化うんぬんは、このエントリーの論点ではないのですが、まぁ、とかくアニメコンテンツについて言えば、最近はニコニコ動画などで公式に(正規の方法で)配信される作品が増えていますし、BSでの無料放送作品も多くなってきていますから、地方に住んでいても少し前よりはだいぶ充実した環境になったとは言えますけどね。
リッピングについて言えば、「Cinavia」はそれと関係のある話。

さて、本題に入りましょう。

最近のBDレコーダーやBDプレーヤーなどには、「Cinavia」という技術が採用されています。

〇 Cinaviaの技術
http://www.cinavia.com/languages/japanese/pages/technology.html


先述のDVDのコンテンツ保護・暗号化方式であるCSSや、VHSメディアのマクロビジョン、デジタル放送を録画した番組をDVDにダビングした際のCPRMや、デジタル放送をアナログ出力した際のCGMS-A、BDへのデジタル放送の録画時のAACSなどなど、あらゆるコピー制御手法が採用されてきましたが、なかなか難しいもので、突破されてしまうことも・・・。

もちろん、突破することは、この辺の知識を持っていない人にとっては容易ではないわけですが、そうであっても著作権のある映像コンテンツを容易にコピーする方法はありますよね。上記のどの方法もこれには勝てません。

それは「映像コンテンツをテレビ画面上で再生し、それをビデオカメラで撮影する」手法です。かなりアナログな手法ではありますが、最も簡単かつ確実な手法でしょう。

最近はケータイやスマートフォンなどに搭載されたカメラでさえ、普通のカメラに負けず劣らない性能を持っています。その技術は年々進歩していて、一般の人でも手軽に高画質・高音質で映像を記録できるようになりました。
それはつまり、先のアナログな手法でも、妥協すれば見れなくはないコピーができてしまう・・・ということになるわけですが、これを回避する技術が「Cinavia」(シナビア)です。


「Cinavia」は、保護対象のコンテンツの音声信号にコピー制御コードを埋め込みます。このコード自体は不可聴音であり、再生時に人間の耳に聞こえることはありません。なのでこれまでと同様、普通に視聴する分には何の違いもありません。

再生時に「Cinavia」チェックを行うような機器では、このようなコンテンツを再生した際にコピー制御コードを検出すると、不正にコピーされたコンテンツであると判断される場合に途中で再生が停止するなどの動作がおこります。あるいは、コンテンツをレコーダー内に取り込む際にも、同様の理由で途中でコピーが停止されます。


仕組みは以上で、やっていることはとても簡単です。

たとえば、BDをリッピングしたとして、リッピングされた音声には「Cinavia」コードが含まれており、BDプレーヤーなどで再生時には、ある段階でこれを検出して再生を停止します。
形式を変換したとしても同様で、やはり音声にはコードが含まれているので、検出し次第、再生を停止します。回避するには音声のないコンテンツに仕上げるしかないでしょう。


不正にコピーやダウンロードしたコンテンツ、劇場映画の盗撮、海賊版対策など、なかなか著作権保護手段としては有能に見えます。(とはいえ穴はあるらしいですが・・・)
しかし、問題もあります。

それは、この「Cinavia」は音声にコードを仕込んでいるという点です。つまり、カメラで動画撮影をした場合、ここに含まれる不可聴音のコードをカメラのマイクは拾い、映像とともに記録します。

例えば、「Cinavia」で保護されたコンテンツを音を出しながら再生した状態で、風景やホームムービーなどを撮影したとしましょう。これらはパソコンやカメラ上では再生できるでしょうが、たとえば「レコーダーに取り込んでディスク化したい」とか「パソコンで作成したディスクを再生したい」というときに、「Cinavia」チェックにより前者なら取り込みが、後者なら再生が途中で停止してしまいます。

つまり、本命が保護コンテンツそのものではなくとも、コードが検出され次第、不正コンテンツとみなされ、やりたいことができないということです。


とはいえ、ホームムービーなどの撮影時には、本命でない「保護コンテンツを再生しない状態」で撮影するなど気を付ければ問題のない話なんですけどね。「映画に夢中なわが子」の動画撮影は少し厳しいかもしれませんですが・・・。


本来、著作権は守られるべきものであり、このような著作権保護を行うのは当然だと思います。しかし、多くの人はコンテンツを正規利用しており、不正利用をすることを目的として意図的にそれを行うことを前提に議論を進め、あるいは政策を実行するのもおかしな話です。

ただ、不正なコンテンツの流通は市場を混乱させますし、いい影響を与えるとも言えません。コンテンツを正規利用する分には何の不自由もなくコンテンツを利用でき、一方で不正利用された場合には強力に発動できる保護技術や仕組みがあれば、それが一番いいのですが、なにせここまで広く普及してきているデジタル技術なんて、まだ認知されてからの時間も短く、その一方で普及も技術もどんどん進んでいくわけですから制度や仕組みが追いつかないのも無理はありません。

もちろん「Cinavia」は適正にコンテンツを利用している分には大きな問題はないわけですが、不自由が強いられることがないわけではありません。ただ、この点については(従来ムーブのみだった録画したデジタル放送番組の扱いが、多くの番組でダビング10[コピー9回+ムーブ]に対応したように)将来何らかの方法で改善される見込みがないわけではありません。

今は適正なコンテンツ運用のためには仕方がないとしか言いようがありませんが、あまりコンテンツホルダー寄りになりすぎずに、ユーザーの利便性も考えた仕組みを導入していってもらいたいものです。


ちなみに「Cinavia」コードは単純に再生コンテンツの音声信号を見ているだけであり、インターネット接続してどこかのデータベースと再生コンテンツ情報とを照合してチェック(検閲)しているわけではありません。なので、個人情報などの、プライバシーの保護については何の問題もありません。